なんちゃってシネマ

2006所感メモ一般公開アクセス比較的簡単映画”いわゆる一般的”映画”について。 ヌーヴェルヴァーグ以降、映画作りは、映画文法を踏まえないような”個人的”流儀が横行、更にはビジネス化著しい今日では、映画はゲージツという見方よりは、娯楽・消費物として…

 ロジェ・ヴァディム Roger Vadim (1928-2000) 

「危険な関係」 (1959) みて、ようやくこれは”違う監督”だ、と。イントロ、チェス盤は、そういう疑念を飛ばしてくれるかという思ったが、結構”戦争宣言”までは楽しくみたけど(設定のおかげ)、全体的にはやはり”甘い”。ちょっと下品な色気にぶよぶよといっ…

 アンリ・ヴェルヌイユ H.Verneuil (1920-2002) 「地下室のメロディー」(1963)

カラーよりも白黒のほうがしまってみえた。確かに、カジノ地下金庫十億フラン強奪ヘボいアランドロンにどきどきだったが、ここでも何か足りない。現時点では、これが何なのか明確な説明不可能。指針としては同監督で別作品を観たいかどうか。 他に「ヘッドラ…

 アンリ・ドコアン H.Decoin (1896-1969) 「筋金を入れろ」(1955)

Razzia sur la Chnouf なーんかたりないなと思うような監督。 それは一番残念なギャバンの役どころに由来するのかもしれない。 本来、筋はどうでもよいとしても、ジンネマン「真昼の決闘」(1952)と同様、”行き場”がない。 お決まりのやり方にこだわる必要は…