ジャン・ユスターシュ「ママと娼婦」1973年
ジャン・ユスターシュ(仏)
1938年生まれ。1981年ピストル自殺。
1963年 わるい仲間
1965年 サンタクロースの眼は青い
1973年 ママと娼婦
1974年 ぼくの小さな恋人たち
「わるい仲間」自主制作デビュー。
ジャン=リュック・ゴダールの製作資金援助で
「サンタクロースの眼は青い」製作。
長編「ママと娼婦」(白黒) 3時間40分
日本公開は、なぜかの1996年。
かなり”カルト的映画”と思いきや3人を中心にしゃべるしゃべるの映画。
ダイアログは監督本人のもので(一応)考えられている。
話しの核は「愛」「女性」(タイトル)。
残念ながら衝撃はなかったが(テーマ、映画的見せ方)、隙のないつくり。
個人的には、主役のジャン=ピエール・レオーのちょ〜いい加減さと
他の人たち含め映画全編典型的ちょ〜フランス的な会話、行動、考え方で、
実は大笑いしながら観てしまった。
ナチュラルにとっているので「凄い」というのは感じなかっただけに
傑作と呼んでいいのか困るところ。
この映画で登場人物(性格)、会話が楽しめなかったら
(楽しめない人も居るかもしれない可能性大。。かな
退屈といわれても仕方ないのか。。
かたや、人によってはかなり”重い”テーマであるかもしれない)
最近、こういう点で、こういう映画で、自分のある種の客観性みたいなものが
著しく減少しているような感じ。。。
自分としては再見充分可能な映画ではあるのだけど。。
「当時のパリを見事に捉え、仏映画は俳優で観る」
という映画、とみる向きもあるかもしれない。