アベル・ガンス (1889-1981)   「ナポレオン」(1926) (前半のみ)  

フランシス・フォード・コッポラの総指揮、コッポラの父作曲オーケストラ曲付き壮大4時間映画。
フランス人が狂ったらとことんやるぞの見本。エイゼンシュタインモンタージュ理論実践映画「戦艦ポチョムキン」は1925年らしいが、ガンスは理論も何も無く10分に一度くらいのペースで壮絶怒濤のモンタージュ波状攻撃を見せる。画面分割作戦も(トリプル・エクランというのか?)なにやら強烈に楽しい。役者の表情も鬼気迫るものがある。オーケストラ曲も以外にがんばっているが、プロコフィエフ並みの作曲家が狂気的につけてくれていたら嬉しかった(無茶か)。予想以上に楽しい1本。
鉄路の白薔薇」(1922) 「アウステルリッツの戦い」(1959)を鑑賞リストに入れる。